こんにちは。ひよこ父ちゃんです。
今日は元自動車整備士の私が見る電気自動車(EV車)について書いていきます。
この記事はこんな人に向けて書いています。
「今流行の電気自動車の購入を検討しているけど、どうなの?」
「メリットだけじゃなくてデメリットも踏まえて購入を検討したい!」
そんな方の参考になれば良いなと思います。
詳しい構造や仕組みにはあえて触れません。
車に全然興味ない、ただ乗るだけの方にもわかりやすく書きたいと思います。
さて、結論から先に言います。
電気自動車(EV車)は車をちょい乗りする人には最適解!
平日はお買い物・週末は家族で遠出という方一般的な使い方をする人には課題あり。
年1回でも帰省などで遠乗りする人はおすすめできません。
電気自動車は街乗りでお買い物や子供の送迎などには最高の乗り物です。
理由は3つ。
- ガソリン車とくらべて燃料代が安い
- ガソリン車とくらべてメンテナンスにお金がかからない
- 低速の加速がとても良いかつ振動が少なくて快適
詳しく解説します。
①ガソリン車とくらべて燃料(電気代)が安い
コンパクトカークラスで1万km走行したときの燃料代は下記の通り。
圧倒的に安い…!!
(参考)電気代 東京電力従量電灯Bの料金表
②ガソリン車とくらべてメンテナンスにお金がかからない。
電気自動車は構造上、とてもシンプル。
なんといっても部品の塊であるエンジンがありません。
エンジンがないと、付帯するエンジンオイルやベルトなどの消耗品も少ないです。
部品が少ない=故障する可能性の部品も少なくなる=故障リスクが減ります。
車検時に交換をしないといけない部品も少ないので、交換するコストも抑えられます。
お財布にエコ!
③低速の加速がとても良いかつ振動が少なくて快適
電気自動車の動力源であるモーターは、発進時に一番力が出るという特性があります。
そのため信号待ちからの加速などではモーターのメリットを最大限に活かせます。
そのため、ストップアンドゴーを繰り返す街乗りには最適です。
また、動力としてガソリンを燃やさないので、
ガソリンが燃えるときに発生する音と振動がありません。
よって、加速は良く、振動は少なく、音も静かで快適な乗り物であることがいえます。
ここまではメリットを紹介してきましたが、ここからは私が気になるデメリット編です。
- 航続距離が短い
- 充電に時間がかかる
- そもそも充電器が少ない
①航続距離が短い
リーフだと満充電でカタログ値450km、SAKURAだと180km。
カタログよりも実燃費(電費)は悪化する傾向にあるので、10%悪くなったとして
リーフ400km、SAKURAが160km。
ちょっと週末にドライブするには厳しい距離に感じるのは私だけですかね…?
②充電に時間がかかる
電気自動車の充電には時間がかかります。
充電器にもいろいろ種類があるのですが、
急速充電器(高速のSAとかにあるデカイ充電器)を使っても30分ぐらいかかります。
しかも充電出来る量は100km分ぐらいです。
我が家は帰省に600km走るのですが、もし我が家が電気自動車に乗っていたら
家で充電した電気を使い果たす帰省後半の道のりは、
「100kmごとにSAに寄って30分充電して100km走ってまた充電」の繰り返しです。
ガソリン車より遥かに時間がかかりそうです…。
ちなみにSAは約50kmごとに設置されているので、30分の充電で2区間しか進めません。
それに電気の充電はガソリンを入れるみたいにガーッと定量で電気が補充されていくように
思っているかもしれませんが、バッテリーの状態や充電器の性能次第では
30分充電しても100kmに満たないこともあります。
となるとSAごとに充電しないといけません。
このため遠距離走行をする人には電気自動車の導入は時期尚早と考えます。
③そもそも充電器が少ない
先に述べた通り、充電には時間がかかります。
ただでさえ時間がかかるのに街中には充電器があまりありません。
それなりに大きい高速のSAで1基か2基です。
今のすごい勢いで電気自動車を推していますが、
このまま電気自動車が増えていくと、間違いなく高速のSAは充電渋滞になると思います。
まとめ
普段は街乗り、遠出をしても往復の距離がカタログ航続距離以下の人は検討する価値あり!
カタログ航続距離以上に乗る人は買わないほうが賢明!
走行性能がいいのは事実です。航続距離の向上や充電器などのインフラ、
電力不足にならない電気供給体制などなど。
課題は色々ありますが、ガソリン車にも十分対抗できるポテンシャルがあると思います。
様々な選択肢がある世の中になっていくと良いですね!
皆様の車選びの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも皆様のお役に立てる情報を発信していきます。